投稿者「staff-ari」のアーカイブ

公開日

東病棟2階

あなたらしく暮らして


私たちこんな看護をしています

高齢の入院患者さんの傾向は、リハビリ目的・摂食嚥下機能低下・心不全・肺機能低下・看取りが多くを占めています。
それぞれの人生の物語。今までを知ること、今を理解すること、これからを想像・創造できることを大切に看護しています。
 私たちは、患者さんや家族とお話しすることで、今までどんな暮らしをどんな思いでしてこられたのかを知り、今入院しなければならない病状や社会的事情の中で、病状の経過と入院生活への患者さんと家族の思いの理解に努め、患者さんと家族が思い描いていたこれからの人生と思いに少しでも近づけるよう看護をしています。
 生活の場を広げて、患者さんの持つ機能を最大限引き出すように離床を勧め、摂食嚥下ケアをし、日本の四季に触れたアクティビティを患者さんと家族とともにスタッフも楽しみながらしています。

職場でスタッフが輝く時

 患者さんが喜ぶ姿を想像して、アクティビティ企画を創造しているとき、アクティビティを通して普段声の出ない患者さんが話し歌う姿を見たときのスタッフの笑顔はとびきりです。食事ができない患者さんが長らくぶりに味覚を楽しむケアで「おいしい」と喜ばれたときの声とお顔は忘れられません。
 スタッフの輝くときは、患者さんが輝くときなのです。患者さんに励まされながら看護ができています。


公開日

3病棟4階



『寄り添い つなぎ 支え合う』安心と温かさのある病棟

私たちはこんな看護をしています

 急性期治療を終えられた方、他施設で医療ニーズが必要となられた方、在宅で何らかの事象により生活維持が困難となられた方など、長期的に療養生活の支援が必要な方々を受け入れています。高齢者の方々は、入院生活が長引くことやベッドで過ごされる時間が長くなれば、今までできていたことができなくなり、ADLの低下のリスクが高まります。患者さんの希望を最優先に「思い」を汲み取り、今できることを維持できるように心がけています。患者さんはさまざまな理由により、長期療養を余儀なくされる方もおられます。日々のケアやレクリエーションを通して、身体機能の維持・向上、認知機能の活性化、気分転換やストレス解消、社会性の保持、そして、患者さん同士やスタッフとのコミュニケーションの促進に繋げるよう看護・介護をしています。

職場でスタッフが輝く時

 一緒に働く「なかま」は経験や価値観が異なったメンバーで構成されています。その中で、一人ひとりが個人として尊重され、お互いの多様性が認められなければなりません。メンバー1人ひとりの「気づき」や「声」を大切にし、それが発信できるような雰囲気づくり、そして、年齢や職種を問わず、誰もが輝ける職場を大切に心がけています。安心して意見や相談、挑戦ができることでメンバーは“守るひと”だけでなく“輝けるひと”になり、患者さんへのケアの質に繋がっています。


公開日 更新日

東病棟3階



今、自分にできる最良のケアを考え、行動できる看護・介護者になろう!

兵庫県4DASを取り入れ、認知症の方がいつまでも自分らしく過ごせる取り組みが特徴

①部署の役割と特徴
東病棟3階は、長期療養を必要とされる患者様が、その人らしく穏やかに過ごせるよう支援している病棟です。日々の関わりの中で、患者様の小さな表情の変化や言葉にならない想いに耳を傾け、「この方にとっての安心とは何か」を考えながら看護・介護を行っています。
療養病棟だからこそ、治療だけでなく”生活を支える“視点を大切にしています。患者様、ご家族、多職種とのつながりを大事にしながら一人ひとりに寄り添ったケアを心がけています。


患者さんの人生のヒストリーやナラティブを大切に、尊敬する気持ちを持って関わりたい

②部署が看護をする上で大切にしていること
私たちが大切にしているのは、「気づき」と「寄り添う心」です。
日常の中にある小さな変化に気づき、その気づきをチームで共有することで、安心・安全な療養環境につなげています。
忙しい毎日の中でも、目の前の患者様に誠実に向き合い、その人らしさを大切にできる看護を、これからも積み重ねていきたいと考えています。


誰に対しても、どんな時も 親切が私たちの合言葉

③職場づくりや人材育成についての考え方
東病棟3階では、スタッフ同士が自然に声を掛け合い、支えあえる関係づくりを大切にしています。一人で抱え込まず「一緒に考える」ことができる職場であることが、安心して働ける環境につながると考えています。
また、日々のカンファレンスやミニ勉強会を通して、学びを共有し合いながら、互いに成長できる病棟を目指しています。
経験年数や職種に関係なく、それぞれの気づきや想いを大切にしながら、チーム全体でより良い看護・介護につなげています。
患者様に寄り添うためには、まずスタッフ自身が安心して働けること。これからも、人を大切にできる温かい病棟であり続けたいと思います。


公開日

チームワークで患者さんを元気づける姿。私を惹きつけた看護の仕事

看護師 山口雅代

 関東で美術系の短大を卒業後、そのまま舞台美術、印刷オペレーター、グラフィックデザインの仕事をしていました。デザイン系の仕事は自分ひとりで黙々と取り組むことが多く孤独感を感じながら働くこともありました。働いて5年くらいしたころでしょうか。父親が脳梗塞で倒れたのです。私は実家の兵庫県に戻り母とともに入院中の父を見守りました。そのときに父や私たちに気を配ってくれる看護師さんの姿がとても心強く「患者さんや家族を安心させる仕事ってすばらしいなぁ」と思いました。そしてチームワークで患者さんを元気づける姿に、それまで考えたこともなかった看護の仕事に興味を持ちました。デザインの仕事をこの先も続けるかを考えていたこともあって、母に相談したところ「手に職を持つことはいいこと。応援するよ!」と背中を押してくれました。もしかしたら関東で一人働いていた私を心配していたのかもしれません。そこで実家に戻り、27歳で兵庫県の看護専門学校に入学しました。看護実習には苦労しましたが社会人経験のある同級生がいたので楽しく過ごせました。卒業後は総合病院に就職しました。急性期の病棟だったので、次から次へと患者さんが代わっていきます。1年働いた後に慢性期病棟が中心の吉川病院に転職し、この春で2年目を迎えています。

患者さんは体調が悪くても我慢することも多い。だから日ごろの観察が大事

 転職して1年経ちました。だいぶん慣れてきたもののまだまだ覚えることがいっぱいあって四苦八苦しています。でも今年で看護師としても3年目なので一人前にならなくてはと思っています。
 どんな患者さんにもしっかり話を聞いて、患者さんが望むことをしてあげられるようになりたい。でも、関係構築って思うようにはいきません。認知症のある方だとその知識がないと対応ができないこともあります。「大丈夫」って言われてもその言葉の後ろにある小さな変化を観察しておく必要があります。いろいろこちらが聞こうとしても「会話自体がしんどい」と言われてしまうこともあります。先輩方を見ているとちょっとしたことに違和感をもつセンサーがあるんです。患者さんの言葉だけでなく、体全体を見ながら呼吸状態とか皮膚の色とか、いろんなところを観察しながらいつもと違うところがないかを瞬時に見つけ出すのです。患者さん自身が自分の体調がよくないことに気がついていないこともありますし、少し体調が悪くても我慢して口に出さないこともあります。
 でも体調が悪くなるときには何らかの兆候があります。それを見落とさないためにはやはり勉強が必要です。教科書で習ったことだけでなく、新しい本やネットで調べたりします。疾患はいろんな条件が複雑に関係しあいながら症状が現れることもあるので、勉強したことがすぐに役立たないこともあります。そんなときは先輩やドクターに聞きます。教えてもらったことがすぐにはわからないこともあります。でも後から「これがそうなんだ!」ってわかるときもあります。だから経験するってことがすごく大切だと思います。

慢性期病棟では拘縮防止や褥瘡管理が重要。いろんな工夫を重ねていきたい

 今、力を注いでいるのは拘縮の防止や褥瘡管理です。慢性期病棟で長期に病床にいると床ずれができたり、拘縮が進行したりすることが多いです。それをいかに抑えるか。クッションの向きを変えたり、体位変換を行ったりいろいろ試すなかでいちばんいい方法を探しています。どうすればいい結果がでるのか、自分で考えて実際にやってみて、自分で感じること、経験することが大事です。
 今は7人くらいのチームに属していて、ポジションとしてはまだまだ新人です。ミスをせずにしっかりと業務をこなすことでみんなから信頼される看護師になることが今の目標です。

公開日

5月は鯉のぼり

≪3病棟3階≫                                                



鯉のぼり🎏が空へ向かうように、毎日が少しでも前向きになれる関わりを😊



笑顔あふれる時間を一緒につくっていきます✨
その人らしさや想いを大切にしながら…
心がほっとできる毎日を目指して💪

公開日 更新日

「院内実践発表会」「日本語DE発表会」

研修タイトル
「院内実践発表会」「日本語DE発表会」

研修のねらい
1年間の取り組みの発表

養成したい力
論理的に看護を実践する力

具体的な研修の内容

    第1部

  • 東病棟3階 リハビリ目的で入院した高齢者の自宅退院に向けての取り組み
  • 東病棟2階 食事を食べてくれない認知症患者への摂食ケア
    ~共感的な働きかけが患者の食べる意思決定を支える~
  • 3病棟4階 チームワークを高める心理的安全性の実践を通して
    ~メンバーが安心して働ける環境づくり~
  • 3病棟3階 長期入院患者に季節感を提供する夏祭りの取り組み
  • 2病棟3階 見える化から始まる患者理解
    ~介護士の気づきを活かした受け持ち制をワークシートの導入~
  • 2病棟2階 スピラドゥ定着への取り組み
    ~ノーリフトの視点から~






    第2部

  • ネ チ カイ(ミャンマー)
    作文 ミャンマーと日本の違いについて感じたこと
  • ドゥウィニ・イタ ロマナ シナガ・ディアン スサンティ(インドネシア)
    歌 心の友
  • ザレヴァ エルリン(インドネシア)
    歌 memories







公開日

おおきに

 皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
 80才代男性のyoshiyukiさんは、嚥下機能が低下して誤嚥性肺炎をくり返し、ベッド上の生活となり、食事をすることは難しいと入院してきました。
 yoshiyukiさんは、認知機能の低下がありましたが、とてもお喋りでした。時折、施設生活となっている奥さんの心配をして尋ねることもありました。「お元気ですよ。」と応えると「おおきに。」というのです。口癖は、「お世話になります」「おおきに」と「お茶呼んでーなぁ」「パン買うて来てーなぁ」でした。なんとか少しでも食べられないかと、車椅子に座る練習から始めて、少しのとろみ茶を飲み、やがて、少しのミキサー食をお昼だけ食べられるようになりました。
 私は、早く食べようとするyoshiyukiさんの食事をそばで手伝います。yoshiyukiさんがスプーンですくう量と口へ運ぶタイミングをサポートするのです。食事の準備を始めるとyoshiyukiさんはきまって、「お世話になります。」と言い、私が「はい、お世話しますね。」と応えるのです。そして、食べこぼしの口を拭くためにタオルを渡したり、器を手に渡したり、「美味しいねぇ。」と話したりします。そうしていると、yoshiyukiさんが、「親切に、おおきに。」と言ってくれるのです。そんな日が2週間ほど続きました。しかし、yoshiyukiさんは、しだいに食欲が低下して、食事ができなくなりました。
 食事ができなくなってからも、yoshiyukiさんの「お茶よんでーなぁ」は続きました。ほんの少しのとろみ茶を口にするだけで、満足感のない日々が続いたのです。
 ある日、面会に来た娘さんが、「これなら口の中でとけませんか、だめでしょうか?」と、ラムネを持ってきていました。ほんの小さなラムネを舐めるのでさえ難しいyoshiyukiさんでしたが、私と娘さんで相談し、ラムネを砕いてちょっとずつ舐められるようにしました。ラムネの甘さが口いっぱいになったのでしょうか、yoshiyukiさんは、「おいしい、おおきに。」と、二口舐めました。
 いつも、充分に満足ではないはずなのに、yoshiyukiさんは、「おおきに」をたくさん伝えてくれました。「おおきに」に助けられたのは私のほうです。
yoshiyukiさん、大いに有り難し。

公開日

きもちがいい

 皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
 87才男性のkanemasaさんは、コロナウイルスに感染してから、誤嚥性肺炎をくり返して食事が摂れなくなり、1月に入院してきました。
 kanemasaさんは、首や腰が硬くなり、足は尖足で立つことができなくなっていました。ベッド上の生活が続いたせいか、認知機能の低下も進んでいました。
 kanemasaさんらしい生活を取り戻そうと、まずは毎日、リクライニング車椅子に乗ってもらい、得意の歌を歌ってもらいました。レクリエーションに参加したとき、歌好きで世話好きのkanemasaさんは、誰よりも大きな声で歌い、そして皆さんの歌を褒めていました。
 いつもスタッフに髭剃りや歯磨きをしてもらっているkanemasaさんへ、私はある日、手鏡と髭剃りを手渡し、また歯ブラシを手渡し、自分でできるようにお世話しました。少しまだらな髭剃りと、磨き残しの歯磨きを「仕上げは私がしましょうね」と手伝い、口の中をきれいに拭き終わると、kanemasaさんが「きもちがいい」と言ったのです。私は「良かったです。お口の中がスッキリしましたね。」と返事をしました。kanemasaさんは、ちがうちがうと手を振り、じーっと私を見て、私を指さし「あなたの親切が、きもちがいい。」と言ってくれたのです。kanemasaさんの、なんとも優しく微笑む表情は忘れられません。私は、「まぁこちらこそ、そんなふうに褒めてもらって気持ちがいいわ。」と思わずハグしていました。
 また偶然に、kanemasaさんの入院は、高校の同級生が入院しているベッドの隣でした。二人ともベッド上生活でしたが、入院後しばらくして、会話の内容や声で、互いが相手に気づいて、私たちに自分たちが同級生だと教えてくれたのです(驚!笑)。二人は不自由な生活になっていましたが、いつも互いを褒め合い、kanemasaさんは友に、「頑張ろうぜ!」と声をかけるのです。
 ある朝、訪室すると、2月に88才を迎えたkanemasaさんの胸に、『米寿だもの』の黄色いタオルが抱かれていました。ご家族がお祝いに用意したものでした。
長寿kanemasaさんに、今もたくさんの者が励まされています。ありがとう。