皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
前回コラム 知らんけど ふふの続編です。高齢女性shizukoさんの散髪中、高齢男性のyoshimiさんが隣の席へ「ちょっとここ邪魔するで、」とやってきて、お気に入りのキャップパズルを自分で選んでセットし始めました。
長期入院となり、顔見知りの患者さんやスタッフも多いyoshimiさんは最近、「飯はどうなっとるかな」とナースステーションへ尋ねに来ることが増えています。フロアで過ごすことが多く、フロアのTV係のごとくTVリモコンをいつも握っていてボリュームがどんどんと上がることもあります。認知症の患者さんに短気を出すこともあります。そんな困ったときは、スタッフがさりげなくその場の空気を変えに入るのです。
パズルを始めたyoshimiさんは、私とshizukoさんの会話の「かわいいおばあさんにして」にすかさず、「少女のようになぁ」と言ったのです。私が「ほんと、少女のように。yoshimiさんは少年のようにしましょうか?」と聞くと、「ははは、戻らない青春」と鼻歌まじりにパズルを続けるのです。
yoshimiさんは、少年の頃を思い出したのでしょうか?それとも、『少年時代とかけて、薄くなった髪と解く。その心は、どちらも戻らない青春』だったのでしょうか?私は、ユーモアたっぷりのつぶやきに、思わず笑みがこぼれました。
皆さんが、入院していても自分らしく老春を謳歌できますようにと願っています。

公開日



