皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
現代病ともいわれる肩こりですが、皆さんも経験したことはありますか?
私自身も、以前は肩こりで枕の高さ調整をしているうちに、枕なしで寝るようになりました(笑笑)。幼い頃は、父の催促で肩たたきや肩踏みをしたのを思い出しました(微笑)。
90才代女性のterumiさんは、認知症が進んで言葉数が減り、表情も乏しく、食事摂取に時間がかかるようになって入院してきました。配膳の頃にうつらうつらと眠っていることもあり、起きていても食事最中にうとうとし始めることが多かったのです。
terumiさんへは、ゆっくり声をかけて、ゆっくりと返事を待ちます。terumiさんは、必ず返事をしてくれるのです。返事を考えているときのかすかな表情の笑みが印象的でした。
ある日私は、terumiさんの夕飯のお手伝いとマウスケアをすまし、ベッドの頭側を少し下げて「ご馳走さまでした。ゆっくり休んでくださいね。」と声をかけ、布団を整えて立ち去ろうとしました。その時terumiさんが不意に「おねえさん」と私を呼び、「わたし、肩がこってるんです。」と言うのです。「まぁ、では私が肩をさすりましょう」と、しばらく私はterumiさんの肩をさすりました。
私の母も入院した時、夜になるとナースコールを押しては、「足がだるい、足をさすってほしい」と言っていたのを思い出しました。面会に行ったとき母が私に、足をさすってくれるナースを手で小さく○、さすってくれないナースを×と示していたのを覚えています(苦笑)。
terumiさんも両親の肩たたきをしてきたのでしょうか、子供たちから肩たたきをしてもらってきたのでしょうか。
terumiさんが肩こりを教えてくれて、いろんなことが思い出せました。これからも皆さんの肩をさすりましょう。
趣味のカメラ片手に息子の野球を応援することに夢中です。15番だった背番号が新たに16番に。今年は試合に出られることを目標に頑張っています。
これからも大きく成長していく息子を近くで見守っていきたいです。