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嬉し泣き

 皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
 最近はどんな時に泣いたでしょう。思い起こせば、私はたくさん泣いています。いろんな涙がありますが、誰かのお役に立ち、感謝の言葉を頂いた時の涙は格別です。
 90才代女性のryokoさんは、ほんの3日前に入院してきたばかりです。認知症が進んで自分の思いを言葉で上手に伝えられなくなり、摂食障害にもなっています。今までに大病も患ってきていますが、その時に本人が言った、「たくさんのチューブに繋がれた治療はしない」という意思を家族が尊重していました。
 ryokoさんへは、前医からの摂食嚥下障害ケアを継続することにしました。なんとか補食のジュースを飲んでいました。
 私は、ryokoさんが楽しみ喜んで食事ができるケアを考えていました。
 入院3日目に、ryokoさんの担当ナースが、「今日は『いらない』と言って全く飲まない」と相談に来ました。私はryokoさんの部屋を訪ねて、笑顔いっぱいで「ryokoさん、こんにちは」と挨拶をしながら手を握りました。「今日はとても寒いけれど、ryokoさんの手は温かいわね」と声をかけた途端、ryokoさんが泣き出したのです。私の手を握ったまま、時々私の顔をみて泣くのです。思わず「嬉しいの」って声をかけると「うれしい」と涙をこぼしました。
 そして、「一緒に飲みましょう」と声をかけ、「美味しいね、美味しいね」と話しながら時間が過ぎました。
 川嶋みどり先生の講演の中で、“一人で食べるより、誰かと食べる”ことが美味しく食べること、そのためには“『美味しいですよ』より、『美味しいね』”であると学びました。その通りです。ryokoさんは何度も私にジュースを手渡してくれました。私は飲んだふりをしながらですが、二人での食事となりました。
 ryokoさんの嬉し涙が、私の嬉し涙になりました。ryokoさんの涙が教えてくれたのです。ryokoさん、こちらこそありがとう。

地域医療連携室 澤さんの夢中

 ご当地マンホールカードに夢中です。
 マンホールカードは自治体の指定している配布場所を実際に訪れることで手に入れることができ、全国で1113種類、724自治体、3団体(第24弾現在)で無償配布されています。
 今から5年ほど前に無料で収集できるこのカードを義兄から教えてもらって以来、お出かけや旅行、出張の際にはチェックを怠りません。
 ただ、ゲットするまではワクワクが止まらないのですが、その後は飾りも眺めもしないんですよね~。不思議です。皆さんも興味があれば集めてみてください。