皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
すっかり秋ですね。わが家の紅葉も紅く染まりました。実は黄色く染まった銀杏の樹と葉が大好きなんです。子供のころの風景を思い出すからです。転倒と骨折を繰り返し、難聴のある90才代の女性masakoさんが入院してきました。前医では、ベットから起き上がるのでベット柵固定、車いすから立ち上がるのでベルト、おむつを触るのでつなぎ服、尿路感染症・発熱治療の点滴を自己抜去するのでミトンをしていました。娘さんからは、masakoさんが他の入院患者さんと、よく喧嘩をしていたようだと聞きました。わたしは、娘さんにmasakoさんが起き上がる、立ち上がる、触る、抜く、喧嘩するのには理由がある事を話して、拘束をしないと告げました。入院当初はBPSDもありましたが、環境整備とスタッフのコミュニケーションケアの努力のおかげで、今は入院生活中であってもmasakoさんらしく暮らしています。
masakoさんは、いつも「たまちゃん、たまちゃん」と娘さん(tamamiさん)の愛称でスタッフに話しかけています。私も出勤すると1日“たまちゃん”で、ご飯や車、仕事、用事の話をいっぱいします。
私が先日夜勤をした時の事です。朝食前にフロアで車いすに座っているmasakoさんに「おはようございます」と少し膝をまげて挨拶しました。masakoさんはフフフと笑いながら「たまちゃん、あんた、そないにお茶目やったかいなあ」とニコニコして言うのです。
私は、夜勤の疲れが一気に吹っ飛びました。
masakoさん、これからも沢山お話ししましょうね。病棟では私を”たまちゃん”でいさせてくださいね。
スタッフの今夢中