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女子会

 皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
 梅雨入りしましたね。日本を含む東アジア特有の気象です。古くからジメジメした時期を紫陽花を鑑賞したり、字の如く旬の梅を楽しんだりして暮らしてきたのでしょう。コロナ禍が収束しつつあり、お茶を飲みながら会話を楽しむのも良いでしょう。
 masakoさんは、90才を過ぎても道向かいの娘さんとデイの支援を受けながら一人暮らしをしてきました。糖尿病と閉塞性肺疾患を患いながら、在宅酸素を利用していました。今回は、左大腿骨転子部骨折術後で在宅生活が困難となり入院しています。
 masakoさんは、少食と偏食で病院食がなかなかすすみませんが、嗜好品のパンの提供で、何とか食事量を維持しています。
 入院生活も8ヶ月を過ぎたある日、娘さんからmasakoさんへ「おこづかいを病院に預けてあるから、気の知れたスタッフさんに、売店へ連れて行ってもらって、おやつでも買って」と話しがあり、喜んで売店へ買い物へ行ったのです。帰って来た所で私が声をかけると「あんた、一緒に食べよ」って、一緒に売店へいった介護福祉士Nさんの困った顔をよそに、私は、「そうね、コーヒーを3人前用意してくれないかしら。すぐ行くわね」とNさんにお願いし、用を済ませてmasakoさんのベッドサイドへ急ぎました。
 masakoさんの趣味の編み物や裁縫の話をたくさんして、手作りのベストやカーディガンを見せてもらいました。手芸を不得意とする私が、驚き感心していると「あんた、何もできへんのか。何しとったんや」と呆られました。私は、ん~~~と考えた後に、「そうそう、私、料理は得意よ。スイーツも焼くのよ」と言うとmasakoさんは、「へえーーー、私はそれはあかんわ」と苦笑し「人それぞれ得手不得手があるな」と2人で大笑い。そこへNさんが、「私はどっちも苦手です」って、一瞬間があって3人で大爆笑です。しばらくは、90代、50代、30代の3世代女性陣のおしゃべりは続いたのです。
 masakoさん、お茶に誘ってくれて有難うございます。素敵なひとときでした。
 Nさんは、本当はお裁縫もお料理も上手なんですよ。遠慮して〝苦手″と言ったのかしら、それとも、年上の私達2人を立ててくれたのでしょうか(笑笑)

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