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3病棟3階


患者さん・ご家族だけでなく、働くスタッフがお互いを思いやり、
多職種連携・チームワークで看護・介護の独自性を発揮したい!

慢性疾患を持つ高齢の長期療養患者さんのQOLの向上に力を入れたケアが特徴

①部署の役割と特徴
 3病棟では、慢性疾患を持つ高齢の長期療養患者さんが多く、治療を終了して短期間で退院されることは少ないため、スタッフは、患者さんのQOLの向上に力を入れたケアしています。令和2年より兵庫県4DAS(認知症機能訓練システム)を活用した関わりや、多職種連携のレクリエーションを実施しています。また、患者さんやご家族の想いに寄り添い、特に口から少しでも食べたい・食べさせてあげたいという想いに応えられるよう、主治医・リハビリテーション科・看護師・介護スタッフと連携し、経口摂取が出来るようなケアに取り組んでいます。そのため、病棟には、中心静脈栄養をしながら食べたい分だけ経口摂取される方、中心静脈栄養から経口摂取へ完全移行された患者さんもいます。
 さらに、出来るだけ患者さんの苦痛の軽減のため、個別の排便サイクルの把握や、腹部温罨法、それぞれの排便困難に応じた援助など、薬に頼らない排便コントロールの実践をしています。また、特に苦痛を伴う吸引や、尿道留置カテーテルなどについては、アセスメントをしっかり行うことで、必要可否・回数等を含め苦痛の軽減にチームで取り組んでいます。
 患者さん・ご家族が少しでも苦痛が減り、『良かった』『楽しい』『嬉しい』と感じてもらえるような看護・介護を提供しています。

『根拠』を正しく理解しているか?
根拠に自ら気づき・考え・実践できることを大切にしていきたい



②部署が看護をする上で大切にしていること
 看護・介護の実践には必ず『根拠』がある!その『根拠』を正しく理解しているか?『根拠』がスタッフ本位になっていないか?

 3病棟では、スタッフがケアを実践する上で、自ら『根拠』に気づき・考えることができ、必要!良いと思う!ことを声に出し、まず実践してみることを大切にしています。実践していく中で、チームで検討してケアの最善を見つけ出し実践していく。実践した結果が良くなければ、また、初めに戻ればいいと考えています。他者からの指示や、与えられたケアだけをするのではなく、必要なケアやその根拠に自ら気づき・考え・実践できることが重要と考えます。

先に就職した先輩のエーネーさん(モンゴル出身)が後輩のディパク君(ネパール出身)に日本語で指導しています

マイナス思考をプラスに変換できるように気遣い合って、個々の可能性を広げていきたい



③職場づくりや人材育成についての考え方
 職場環境については、仕事をする上で人間関係が第一と考えており、看護や介護対象者への思いやりや気遣いだけでなく、スタッフ同士も思いやりや気遣いをもって仕事をすることが重要だと思っています。
 私たちの仕事は、困っている人・助けを必要としている人のお役に立つことであり、その対象は患者さんやご家族だけではないと私たちは考え、一緒に働くスタッフ・他部署のスタッフにも同じ思いやりや気遣いをもって仕事をすることが職場作りの基本であると考えます。そのような職場であれば、一人一人がやりがいを持って、生き生きと楽しく働くことができると考えます。
 人材育成に関しては、技術や知識に加え、何事もポジティブに捉え、ネガティブやマイナス思考もプラスに変換できるように訓練することで、個々の可能性を広げ、それぞれの能力を最大に発揮できることを信念に取り組んでいます。