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東病棟2階

患者さんもスタッフもハッピー
いつも笑顔で、優しい手を患者さん・スタッフへ差し伸べる職場でありたい

認知症の方にもっと適した環境と対応を!



①部署の役割と特徴
『認知症の方にもっと適した環境と対応を!』と、認知症に特化した病棟編成となり早4年が経過しました。当初はハード面や認知症についての知識も十分でない中のでスタートでした。
院内では、兵庫県4DASを導入し、タイプ別の関りを取り入れました。また、認知症について学びたいと思うスタッフが増え、認知症に関連した資格取得を目指すなど、日々のケアの中での対応力も向上したように感じています。
現在、当初とは違い患者さんの層が変化し、寝たきりの方の入院が増えてきました。入院に伴う環境の変化などの要因で、せん妄、BPSDが発生することもあり、これまで培った経験を活かしたケアに取り組んでいます。小さい成功体験を積み重ねながら、病棟での日常は患者さんとスタッフの笑顔で溢れています。

その人の想いを語れる様に、今という時間を共有し、お互いが笑顔で日常を感じていきたい



②部署が看護をする上で大切にしていること
 認知症の患者さんの症状や行動は様々です。1日中車いすで病棟内を黙々と駆動される方や、同じ内容の話繰り返しお話される方もいらっしゃいます。以前、こんなエピソードがありました。入浴を嫌がられる方がおられ、スタッフのアイデアで、「入浴券」を作りました。「入浴券が当たりましたよ」と声をかけると快く入浴されました。スタッフが、その方との関わりの中で、なぜ、入浴を嫌がられるのかアセスメントし、考え付いたアイデアに癒されました。
私達は、時間が許す限り患者さんの傍でコミュニケーションを取ります。入院されている患者さんは、長期療養の方も多く、寂しさのようなものがあり、私達が傍にいるだけで、また、話をすることで、安心をされ穏やかな時間を過ごしておられます。コミュニケーションをとる中で、その方のナラティブに触れることがあります。コミュニケーションから得たナラティブは、多職種と共有し日々のケアへ繋げることができます。
患者さんの一番身近にいる私達は、その人の想いが語れるように環境を整え、傾聴し、おひとりおひとりが、これまで生きてきた歴史を大切に、そして、今という時間を共有することで、お互いが笑顔で何気ない日常を感じる事だと思います。

スタッフ自身の想いを表出し、お互いが尊重し合い、
患者さんの満足が得られる看護・介護を提供したい

③職場づくりや人材育成についての考え方
個々のスタッフにとって、目的は異なると思いますが、ライフワークの中で、働く事の意味を深める事で充実したものになると思います。患者さんの想いに寄り添った満足の得られる看護・介護の提供には、関わるスタッフの存在は非常に大切です。私達が元気じゃないと、患者さんは心配され不安になられます。スタッフ一人ひとりが元気で、モチベーションを上げるには、自身の想いを表出でき、前向きに取り組める様、お互いが尊重し合う事だと思います。患者さんの笑顔は、私達の連携した関りの上に成り立つものだと思います。思いやりのある職場こそ、人を育て、そしてやりがいに繋がります。いつも笑顔で、その優しい手を患者さん・スタッフへ差し伸べることができる職場でありたいと思います。