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看護の魅力は、出会えた方の人生に関わり、お役に立てた時に幸せを感じること

東病棟2階師長 吉田悦子

私は、子どもの頃から、風邪で体調がすぐれない人のそばに行きお茶を渡したり、駅でしんどくなりしゃがんでいる人を見ると「どうされました?」と声を掛けるなど、具合が悪くなった人に関わっていくタイプでした。そんな私に、父親が教えてくれた「看護師」という職業を知ったことがきっかけで、看護師になりました。最初に勤めた病院では外科にいましたが、その後の10年間、医療の現場から離れ、現在、看護師に復帰しました。看護師という職業の魅力は、

  1. たくさんの人と出会える
  2. 出会えた人の人生に関わることができる
  3. 何よりも、お役に立てることができた時に幸せを感じることができる

だと思っています。医療療養型の病院で勤めるのはこの病院が初めてですが、意思疎通が難しい方もたくさんいます。しかし、患者さんやご家族とのゆったりとした関わりの中で、それぞれの人にそれぞれのヒストリーがあることを知り、それを大切にしながら関わっていけることはとても有意義に感じています。

看護・介護の魅力をスタッフたちに

2023年8月に東病棟2階へ勤務移動してからもうすぐ2年になります。
スタッフの年齢層、国籍、看護・介護資格、働き方は多様です。
基礎疾患と認知症を患う高齢患者さんの看護・介護はとても難しいです。
スタッフがしっかり観察し、適切で必要な治療と生活援助サポートを専門的に看護・介護でき、患者さんのお困りごとにはそっとお世話ができるように、事例検討しながら取り組んでいます。

患者さんや家族の思いを知る想像力のために

病気により自分の意思を上手に伝えられない患者さんが大勢います。まずは、患者さんの声・動作・表情から聴くことです。
母や父、祖母や祖父を心配しながら短い面会時間で様子がわからない、医療者に遠慮して聞きづらいと思っている家族は大勢います。
専門的な看護や介護はわかりやすく説明し、家族と一緒に、生活のお世話(ケア)を相談しながら関わり、暮らしぶりを丁寧に伝えていくことが大切だと思っています。
患者さんや家族が想い描いてきた暮らしに少しでも近づけるようにサポートする。
その中で、患者さんや家族の安心した表情や声が、これからの自分たちの想像力の一助となっていくのです。