皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
2025年、新しい年になりましたね。世界で起きている紛争や災害、人々に降りかかる病の苦難から一陽来復を願いつつ、春を待ち遠しく想います。
80才代女性のfukikoさんは、認知症の進行と食欲不振で入院してきました。
fukikoさんは、食欲がないというよりは認知機能と集中力の低下が影響し、食事のことがわからなくなってきて、食事拒否という症状になっているようでした。
食事のすすまないfukikoさんですが、元気でよく笑うのです。会話は続きますが、会話のキャッチボールは上手くいかず、「ちょっちょっ、ちょっと、まってな」「あ~あれやな、あれ」「あ~これな、これやな」「そう~それそれな」「ふぅん~どれどれ」と、あれこれそれどれが連続するのです。その度に表情が変わるのがとても魅力的です。
fukikoさんへの食事摂取ケアは今も続いています。食事を無理強いせず、食事と補食の形態と量の工夫、摂取方法の工夫、提供タイミングの工夫、食事場所の環境の工夫、離床介助で適度な運動、食事の時のコミュニケーションの工夫をしています。スタッフたちは、fukikoさんのちょっとした様子の変化を察知して、fukikoさんにとっての食事摂取ケアの最善を提案してくれています。
ある朝も、fukikoさんの傍らで夜勤のスタッフが食事介助をしていました。私がそっと覗き「fukikoさん、おはようございます。」と挨拶すると、fukikoさんが手で小さく手招きをくり返しながら私に「ほい、ほい、ほい、ほい、ほい、」というのです。私が思わず同じように「ほい、ほい、ほい、ほい、ほい、」と言って引き寄せられたように近づいた途端、
fukikoさんは「バァ~~ン」と言って私の両手と両手を合わせたのです。
笑笑笑笑笑「バァ~~ン」大笑いです。
fukikoさんの明るさがみんな大好きなのです。なんてったって元気を頂戴していますからね。
吉田悦子師長の夢中
四季折々の花に夢中です。
我が家の庭をgarden moonと名づけ、自称ガーデナーと名のり、庭づくりをしています。
最近では、我流でお抹茶をたててホーッと一息カフェタイムを楽しんでいます。