公開日

「いい音、いい声、」

 皆さん、こんにちは。病棟看護師の吉田です。
 病棟でXmas音楽会を開催しました。杖で歩行器で車椅子でと42名もの患者さんがフロアに集まりました。病室では9名の患者さんが、響く音色に耳を傾けていました。
 病室のドア付近まで移動しているベッドがあります。ベッドの頭側を少し上げてフロアをみている90才代女性のsadakoさんは、心不全を患い、食欲がなくとても痩せています。疲労感が強く一日を眠って過ごすことが増えました。また、お話ししたことや、家族と面会してとても喜んでも、一時を過ぎれば忘れてしまいます。
 sadakoさんの手元には、プラスチックでできたとても軽いマラカスが置かれていました。sadakoさんは、そのマラカスさえも持ち上げる力がなくなっていました。♪きよしこの夜♪ジングルベル♪の曲の間、リズムをとろうと差し出した私の手を、sadakoさんはぎゅっと握り、何度も何度も「いい音、いい声、」(微笑)と囁きながら一緒に歌っていました。とても安堵した様子でした。
 私は、sadakoさんに手を握られるたびに、そして視線を交わすたびに胸が熱くなり、目が潤んでしまうのです。sadakoさんの苦痛が消えていることに安堵したのは、私の方だったかも知れません。
 その日の夕刻、夜勤のナースが「今日は、歌を歌ったのですか」と声をかけると、sadakoさんの「いいえ」と話すのが聞こえました。忘れてしまってもいいのです。
 いつも面会に来られる娘さんの、「お母さん」と呼びかける声をきいたときと、お孫さんのお顔をみたときがsadakoさんにとっては、とびきりの喜びなのです。満面の笑みになるのですから。


Xmas音楽会に向けて、さまざまな準備をしてくれたスタッフに感謝します。なによりも、すべての患者さんに届けたいという思いに共感してくれたことに喜びを感じています。

池田ナースの夢中

私が今夢中になっていることは、編み物です
インスタで毛糸で編んだブランケットを素敵な花束に見せる動画を見て、感動したのがきっかけです。
特に3人の孫たちのために何か心を込めて編んであげたいと思っています。
まだ超初心者ですが、頑張ります(笑)